現代アーティストの杉田陽平さんとコラボレーションしたTシャツをつくらせていただきました。
全部で6種類、そのうちの1型は杉田さんによるペインティングが施されたSpecialなアイテムです。
「目に色を入れよう」ということを杉田さんがおっしゃったとき、すごくいいなと思いました。
カラフルな目のひとびとが世の中にたくさんいる、というメッセージでもあり、杉田さん自身が本当に色に魅せられているのだなと思いました。ポップアップ前日、仕上がりをみて、そのあまりにも繊細な筆致に、驚きました。
たとえば、今回、Tシャツのうちの4型は「絵の具のドレス」のテクニックからなるものですが、このシリーズは繊細な筆づかいとは逆のベクトルを持つ作品です。アクリル絵の具を盛り上げた「皮」を生み出す道具を、なんと、はじめてアトリエに伺った際に見せてくださったのですが、それは大きな定規に刷毛をセットしたオリジナルの画材道具でした。
でも、「目」の着彩は細い筆を使ってディテール豊かに描かれています。
アーティストの方々と接していて思うのは、本当にまったく読めない、というか、人の心は別に読むものでもないですが、予想がつかないことをしてくれる、ということです。
本当に高いテクニックを持っていて美しい線を描けるけれど、そのことはせず、「絵の具のドレス」でないといけないというところに、杉田さんの表現への欲望が強くあることを感じて、ぜひ、この作品を前に出したいと思いました。そして、こちらとしても作品の力がTシャツからもちゃんと伝わるよう、最善をつくそうと、想いをこめました。
そういった決意とは別に、今回のコラボレーションはとても楽しかったです。杉田さん、伊勢丹さんとのチームワークでできたと思います。本当にどうもありがとうございました。
杉田さんの優しいお人柄と、伊勢丹の担当の方の熱い想いもすごく伝わるものがあり、なんとか3月3日の初日にすべてをご用意できたと思います。本当にギリギリのスケジュールで、ものづくりならではのアクシデントもあり、工場さんがかなり頑張ってくれました。嬉しかったです。
RIVORAは、実ははじめテレビに出られていた杉田さんのことは存じ上げませんでした。最初にまずアーティストとしての杉田さんとして知り合い、そして、いまでもやはりアーティストの杉田さんという印象のまま、そのイメージは変わりません。
「絵の具のドレス」でみせる思い切りの良さは、いろいろと任せてくれた懐の深さと通じるものを感じました。「Butterfly」や「Eyes」の繊細なラインには、何度とやりとりを重ねても人見知り的な空気がブレない!という、いろんな人から愛されている杉田さんがわかる一面を垣間見ました。
アトリエで作品を拝見させていただいた時に感じたのは、杉田さんの作品は、見る人の心を明るくする力があるということでした。綺麗なだけではなく、温かくて強さがあります。
今回、6点も作品を持ってきてくださっているので、それをご覧になるだけでも、見に来てよかった!と感じていただけると思います。
伊勢丹メンズ館の入り口をはいって、まっすぐいった突き当たりで、展開させていただいております。
ちなみに、杉田作品の特徴である立体感を出せるよう、プリント技術はラバープリントを施しました。(Butterflyだけはインクジェットです)
素材にこだわるRIVORAとしては、超長綿を使用した滑らかで艶のある上質なコットン生地を贅沢に使用しました。「Tシャツをキャンバスに見立てて」という杉田さんの言葉。いちばんいい生地にイメージをのせました。あとはちゃんとファッションとして着てもらいたいので、お洗濯に強い!のも特徴です。袖の刺繍サインの色は杉田さんが選んだグレーです。ほかにも細かい工夫はあるのですが、ぜひ、お手にとってご覧いただけたらと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
Information
Date ; 2021年3月3日(水)~3月16日(火) Place ; 伊勢丹新宿店 メンズ館1階 ドレスシャツ・ネクタイ
※Tシャツ5型は、店頭・三越伊勢丹伊勢丹オンラインストアともに、受注販売となります。5月上旬のお届け予定です。 ※Tシャツ4型(「HUMOR」「ブルーのドレス」「Eyes」「Butterfly」)は2月26日(金)10時~三越伊勢丹オンラインストアにて先行受注を行います。 ※2月26日(金)~3月2日(火)までに先行受注いただきましたお客さまから、抽選で5名様に杉田氏直筆のオリジナルポストカードをプレゼントいたします。
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